社長ブログ

RC造に鉄骨ALC造で増築した屋上防水からの雨漏り

2018.7.9

先日の話。
都内の物件で雨漏りの相談を受けて現調に行ってきました。
これまでいろんな業者さんが来たけど雨漏りが止められなかったという相談です。

RC造3階建てビルの3階で雨漏りが起きているとのこと。

雨水浸出位置の状態を確認してからテラスに出て、タイル外壁の状態を目視で確認、そこからタラップで屋上に登って陸屋根の状態を確認しました。

屋上に登ってすぐに、あれ?と思い始めます。

屋上の形状と、さらには屋上を歩いた感覚に何となく違和感を感じたのです。
そこで、もう一度テラスに降りてみます。
やはり・・・
開口部の納まりがRCっぽくないぞ、と。

で、タイル外壁を手で叩いて感触を確認。

うん、間違いありません。
この部分はRC造ではなく鉄骨造(ALCタイル張り)です。
おそらく、もともとRC造の3階部分に2部屋分だけ鉄骨造で増築してあるはずです。

お客様にその見解を伝えると、『そうそう、言われてみればそうだった。すっかり忘れていたけど、新築の時に設計変更で部分的に増築したんだった。今あなたに言われて思い出した』とのこと。

さらに『なんでそんなことがわかるんですか?しかも来てすぐく。今までいろんな業者が見に来たけど、そんなこと誰も気づかなかったし、今まで誰にも言われなかったから、持ち主の自分もすっかり忘れてたぐらいなのに』とビックリされました。

恐縮です。

ただ、お褒め頂いて嬉しいんですが、ハッキリ言って、わかるのが当たり前なんです。
わからないほうがプロとしてどうかしてる。

これまで見に来た業者さんがわからなかったのは、おそらく見に来たのが営業マンだからでしょう。

彼らは営業のプロかもしれませんが建物のプロではありません。
現場を知っている建物のプロであれば普通にわかります。

そもそも建物の構造がわかっていない業者さんに雨漏りの原因がわかるはずがありません。

これまでの業者さんが解決することができなかったのは当然だと言えます。
建物の知識が無い人間が、リフォームや工事の営業をするからこのようなことが起きるワケです。

だから、ウチの会社では、営業職を募集しないのです。

まずは職人として経験を積み、その中から適性をみて現場監督を経験させる。
そのうえで本人が望む場合に限り、営業職(当社の場合はサービスマンという位置付け)として教育するのです。

ですから、当社のサービススタッフはみんな現場のことを知っています。

そうじゃなければ安心して任せられません。
もちろんまだまだ経験や知識にばらつきはありますので、まだまだ社内において教育・育成はチカラを入れる必要はありますが。
と、最後ちょっと自画自賛になってしまいましたが。(苦笑)

ではでは。

1冊目の著書です→『自分を磨く「嫌われ仕事」の法則/経済界』
さらに2冊目の著書(共著)は建築専門書です→『【図解】雨漏り事件簿/学芸出版社』
1冊目の本は音声でもお聴きいただけます。→オーディオブック版はコチラ

興味がある方は是非読んで(聴いて)みてください。

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