スタッフブログ

クラック補修について

2023.2.7

2023-02-07

本日のスタッフブログは、内田が担当いたします。

最近もっぱらブログネタ不足に苦しんでいる内田です。
ネタ探しの為、昨年のスタッフブログを見返してみるとクラック補修については誰も触れていないので、クラック補修について書こうと思います。

クラック

 

そもそもクラックとは、建物に発生したひび割れの事を指します。
ひび割れが発生する原因やメカニズムは話が脱線してしまいますので割愛します。
今回はRC造における改修工事の際に、このひび割れを補修する方法・工法などをお伝えします。

1.選別

クラックはその種類により補修方法が異なる為、先ずは発生しているクラックを選別します。
クラックの幅を、基準に0.3㎜未満の収縮クラックと0.3㎜以上の構造クラックに選別。
(※補足・・・クラックの幅による選別はあくまでも補修工事の際の一般的な選別方法であり、幅が0.3㎜以上あっても収縮クラックのものや、逆に0.3㎜未満であっても構造クラックとなるものも存在します。)

2.0.3㎜未満の収縮クラックの補修

クラックとして深さのない収縮クラックは、建物構造に影響はないと言われていますが、実際に15~20年程度の長期サイクルで建物をみた場合には疑問が残ります。
少なくとも改修工事の際にひと手間かける事でリスクを軽減できるのであれば、収縮クラックの補修は大いに意味があると考えます。
補修方法は、カチオン系フィラーや微弾性塗料を刷り込む方法や、エポキシ樹脂やシーリング材でシールする方法があります。

3.0.3㎜以上の構造クラックの補修

幅が0.3㎜以上で深さが5㎜以上のクラックを構造クラックと言い、建物構造に影響を及ぼすクラックとなります。
クラックから雨水が浸入することにより、躯体の中性化、鉄筋の発錆による爆裂、仕上げ塗材の膨れ、雨漏りなど様々なリスクが考えられます。
このことから改修工事においては、構造クラックの補修は必須となります。
補修方法は、クラックに合わせてU字型に切り込みを入れ、可とう性エポキシ樹脂や弾性シーリング材を充填し、ポリマーセメントモルタルにて平滑にするUカット工法(Vカット工法)や、クラックの深部までエポキシ樹脂を低圧・低速にて注入し、耐力の復元が期待できる低圧樹脂注入工法などがあります。

そして最近の時世柄、最も注目されている工法(※内田調べ)が、TNC工法ですっ!
次回のブログで、TNC工法についてお伝えしたいと思います。

ではでは。

 

日本外装株式会社
サービスプランナー 内田博昭

 

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